エドガー・H・シャイン『人を助けるとはどういうことか 本当の「協力関係」をつくる7つの原則』・高松弥生

おすすめ本 File 100
「20代の『支援』を受けることを躊躇してしまう人たち」へ

高松 弥生

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人を助けるとはどういうことか?
これまで、こんな基本のことを考えたことがありますか?
私はこの本に出会うまで、業として『支援』をしていたにも関わらず、
その基本を真剣に考えたことは無かった気がする。いや無かったです。
そして、この本を読んで、これまで関わった人たちの中に「ごめんなさい」と
言わなければいけない人が多くいたことに気づかされました。
『支援』の仕方を、関わり方を間違ってしまった事(人)が多々あったと、
自分の過去を振り返り冷や汗がじわぁーと湧いてきました。

この本を読んで欲しい読者層
色んな立場の人、もちろん業として「支援」をしている方々にも読んで欲しいのですが、訳者の金井先生の言葉をかりるなら、
『支援を受ける立場にいることが多いが、そのことで苛立つこと、大切に扱われていないと感じて
しまう状況を改善したいと思う方々。支援する方法だけでなく、困った時にうまく支援を受ける手だてを学びたい人。』
つまり学ぶ機会の多い若い方々です。

それはなぜか。
支援の仕方を知るということは、相手が『支援を受け入れる時の気持ち』もわかるということ。いざ自分が『支援を受ける(受け入れる)立場』になった時の、心づもりがこの本で学べるはず。
ですので、私はこれから多くの『支援』を受ける機会の多い人にこそ、この本を読んで欲しいのです。

この本は何を教えてくれるのか
7つの原則にもとづいて 人を助けるためのさまざまなコツを教えてくれます。
例えば、
支援が受け入れられなくても、腹を立ててはいけない。
例えば、
すべて知っていると思っても、それは他人の問題であなたの問題ではないことを思いだそう。
例えば
支援を求める人は、気まずい思いをしている。「相手の望みは何か」「どうすれば最高の支援ができるか」を必ず尋ねよう。・・・・などです。

『支援』とは、人間関係のキホンです。例えば、道を尋ねられたら教える。これも『支援』です。
誰かを支援することが求められる関係は、親子、友人同士、恋人同士、夫婦などのプライベートでも、先生と生徒、先輩と後輩、上司と部下、コンサルタントとクライアントなど、学校でも会社などの仕事の世界でも存在します。
この本は、そもそも『支援する側』と『支援される側』とでは、対等な状態ではなく不均衡であり、お互いがそれを知って対処しないと、良い支援関係は生まれません。という基本から事例を踏まえながら教えてくれます。そして組織行動論の研究者らしく「チームワーク」「リーダー」「組織」支援へと広げてくれます。

タイミングがすごく大事
私が大事だなぁと思った原則の1つでもあるのですが、『支援』にはタイミングが大事です。
与える側も受け入れる側も用意ができているとき、効果的な『支援』が生じます。それは、単純に時間のタイミングかもしれませんし、感情のタイミングかもしれません。または、金銭のタイミングかもしれません。私は、感情のタイミング:支援を受け入れられる気持ちの時か否かがとても重要です。これを無視されて支援されると「おせっかい!うっとおしい!」とか「どうせ私は・・・」と思ってしまいます。
こちらがよかれと思って支援する場合でも、どんな状況もそれぞれ違うので、支援が必要とされなければ、適切でない場合も発生することが自分に置き換えてみるとよくわかりました。

20代のみなさんへ・・・人は『支援』無しでは生活できない
私たちは、誰もがひとりでは生きていくことはできません。
誰かが誰かを、私が誰かを・・・。小さかったり、大きかったり・・・。重かったり、軽かったり・・・。
専門的だったり、常識的だったり・・・。本当に色々な『支援』に囲まれて生活しています。
ですので、上手に『支援』したり、『支援』されたりして上手く生きていきたいなぁ・・・と強く思いました。
まだまだこれから長い人生を歩む20代のみなさんには、
上手く『支援を受け入れて』成長し、「これからも笑顔ではたらいて欲しい」と願っています。

 

 

高松 弥生さんのプロフィール

予定外だったけど「BtoC」から「BtoB」へのお仕事へ、キャリアチェンジの真っ最中!

『支援』をすることの難しさと、『支援』を受けること(受け入れること)の難しさに、今更ながら直面中!
そして、いくつになっても成長の場はあるってことを実感・・・。
あぁでもこの年で新しいことのチャレンジはちとパワーが必要・・・はぅっ。