林真理子『野心のすすめ』・サービス業 えいこさんオススメ

おすすめ本 File 091
「野心家なんて必死!ぽくて恰好悪いと思っている人たち」へ

えいこ

091yashinこの本の紹介をする前に、20代の方って「林真理子」って知っているのかしら?と不安になったので少し紹介。
80年代に爆発的に売れた小説家さんです。(今ももちろん第一線級です)
その頃は小説家というよりエッセイストとしての印象が強かったですけどね。
今の若い人だったらan・anの最後のページの連載を書いている人って言えばわかるのかな?
人気もバッシングも両方かなりあった(ある)方です。
その方が80年代から今まで、なぜ第一線でやってこれたかが垣間見れるのがこの本です。

自慢と哀愁が織り交ぜになった本なので、気に入らない人もいるだろうとは思いますが、
共感できるところもあったのでオススメしようと思います。
帯をみると

「有名になりたい!」「作家になりたい!」「結婚したい!」「子どもが欲しい!」
-無理と言われた願望をすべて叶えてきた人気作家による
夢を実現させるヒント

とあります。
これくらい?誰だって夢にみると思うのですが、全て叶える為の”野心”とはどんなものなんだろう?
と思いながら読み始めました。

最初に作者の言う”野心”を押さえておきます。
”野心”という言葉のイメージってどんなですか?
「腹黒い」「身の程しらず」「あつかましい」など良いイメージがありませんが、
作者の言う”野心”は
「もっと価値ある人間になりたい」と願う、とても健全で真っ当な心のこと
と言っています。クラーク博士の言葉「少年よ、大志を抱け」の大志の意味です。

・健全な野心を持つための第一歩は「現状認識」
・何をしたいのかさえわからない、自分の至らなさ をまずは自覚する
・屈辱感こそ野心の入り口
・野心は前輪、努力は後輪・・・両方のバランスが取れてこそ健全な野心
・人生を俯瞰で見る(自分に残されている時間をシビアに、かつ明確に意識すること)

なんか、就活の時の 自己分析・棚卸し に似ています。
これから先の人生自分は何をしたいのか、したくないのか、それさえもわからないのか・・・。
大半の人がここで嫌になりそう。健全な野心を持つところまで到達しそうもない。
そんな人をたくさん見てきました。自分もその一人です。
現状認識が甘いので、将来の自分の姿が上手く想像できず”妄想”で終わってしまうことが多々・・・。
それではダメなのでしょうね。

・三流同士でこり固まらない
・自分の立場をわきまえて一流の人たちと交わる
・若い時に多少の見栄を張ったり、背伸びするのは、自分という人間の成長のために欠かせないこと
・野心を持つためのモチベーションのためにお金は必要
・人生を豊かにするために、ときには自分に投資することも必要
・強運の神様は空から自分をみている
・苦難は次へのステップ

若い時には少し背伸びも必要だと私も思います。
若い時に知らないことは「恥」ではないことも、ある程度歳をとってからだと「恥」となります。
若いうちなら「あらあら、こんなことも知らないの・・」と教えてくれる大人はたくさんいます。
若いうちに上手に失敗して勉強して、成長して欲しいなと思います。
これから先の為の投資だと思って、少し高価な食事(その為にはマナーを学びましょう)、芸術に触れる、
伝統芸能を観に行くなどして、会話・人生を豊かにする準備を若いうちからはじめてみてはどうですか?
また、どんな時も強運の神様は見ているので、怠けすぎず、楽しいことばかりを追い求めずに・・・。

・人間が成長するのはなんといっても仕事だと思う
 仕事とは、イヤな事も我慢して、他人と折り合いをつけながら自己主張していくことでもある
・一般企業の女性社員は、最初は「ウサギ」、タイミングを見計らって「トラ」へ
・女性にとっての野心のあり方は、仕事や結婚、子どもを持つことの意味を含めた優先順位を若いうちから考え続けること

最近は、大学へ行っても良い会社に入れるとは限りません。また良い会社に入っても長続きするとは限りません。
嫌なこと、他人と折り合いをつけるのが上手くいかずストレスを溜めてしまい、社会から離脱する人も多いでしょう。
でも、私も人が成長するには”他人”との関わりが必要だと思います。一人では生きていけないのです。
仕事を続けるのは辛いことも多いですが、楽しいこともきっとあるはずです。
男性も女性も他人との”間”の取り方、関わり方を早くみつけて上手く生き抜いていく術をみつけてほしいと思っています。
「ウーマノミクス」が声高に言われる現代でも、女性がずっと社会で活躍し続けるのはまだまだ難しいです。
自分の”キャリアデザイン”を俯瞰してみる癖を若いうちから付けて欲しいなと、
20代を ぼー と過ごしてしまった私は心から思います。

・どんな小さなことでもいい。人に認められる快感を味わい、勝った記憶を積み上げていくと、
 人格だって変わっていくんです

・妄想力が野心のバネになる
・「走っている不幸」と「止まっている不幸」
・頑張っている人だけが抱くことができる「健全な嫉妬心」は、自分が努力してきたことへのご褒美である

成功体験の積み重ねはとても大切だなぁと思っています。
どんな小さなことでも”やれた!”という経験があるとそれが次へのステップを踏むための勇気となります。
だから私は大きな目標と小さな細切れの目標をつくるようにしています。
”自分は出来る子”と自分に言い聞かせるように、細切れの目標をクリアし成功体験 プラス1 を積み重ねます。最後までクリアできなくても”ここまで出来た”を少しの自信とできるように・・・。

最後に著者から野心の日常的な心得を・・・
1)時間は二倍に使う
2)まずはぐっすり眠ってから考える
3)運の強い、楽しい友人たちと付き合う

著者のように「健全な野心」でもって「野心の山」を登り続けられる人は少ないかもしれません。
でも、一歩を踏み出さないと・・・山に登ってみないとみえない景色もあると思います。
何だか毎日つまらない、楽しくないという人は
「全てを手に入れようと努力もした人」林真理子さんのこの本を一度読んでみてはいかがですか?
共感できることばかりではないかもしれませんが、何かヒントがみつかるかもしれませんよ。

 

えいこさんのプロフィール

サービス業に従事しています。
「何も苦労してないよね!」と良く言われますがそんなことないですよ。 人生、山あり谷ありです。