松岡修造『人生を強く生きる83の言葉』・カメ吉さんオススメ

おすすめ本 File 089
「20代の、太陽、もしくは富士山になりたい人」へ

カメ吉

089jinsei松岡修造といえば(呼び捨て!)今やポジティブの代名詞。あまりにもポジティブすぎて変わり者扱い。「修造のポジ」はネタ扱い……と、いきなり大変に失礼だがそういうイメージを持っている人は少なくないのではないか。

実際、修造の(もうここは呼び捨てで通すことにした)ポジティブワードには、何故か吹き出してしまう。修造が真剣なだけに、なおさら吹き出してしまう。中には「ポジすぎだし暑苦しい鬱陶しい」という反修造派もいるだろうが、反感を買うほどポジティブというところに、わたしはまたもや噴き出してしまう。

そして、「ちょっと楽しんでみようかね」という気持ちで、かつて手にしたこの本。

「崖っぷちありがとう!最高だ!」
「大丈夫、なぜならきみは太陽だから」
「今日からおまえは富士山だ!」
「イワナはな、余計な味付けはいらないんだよ」

……目次をざっと見ただけでこの調子である。

そこ、よろこぶところか?何が大丈夫なのか?どうして富士山なのか?
確かにイワナに余計な味付けはいらない(がそれがどうした)。

だけど、しっかり読んで見ると…これが思いのほかジーンとくるのだ。
わたしは、修造にだまされているのだろうか。

いや、松岡修造、そこはやはりアスリート。
常に自分の力を120%発揮するためのマインドセットを作り出しているのだ。

自ら崖っぷちをつくり、自らを追い込み、集中力を高める。そして言う。

「崖っぷちありがとう!最高だ!」

と。

わたしが修造に魅かれるのはここから先で、

「崖っぷちから落ちることがあってもいいと思います」(p.37)

とさらりと言ってのけるところ。
彼のなかにはひとつ「チャレンジ」という柱が立っているのではないか。

トライすることに悪い要素はなにひとつありません。
だから、成功しても失敗しても『OK!ナイストライ!』です。
目標に向かってトライしている段階で、既にナイストライなのです。
バッドトライはありません。

バッドトライは、ない!
失敗したときに、「やらなければよかった」と自ら後悔したり、まわりからバカにされたり。時にはトライする前から「そんなくだらないことはやめておけ」と余計なアドバイスをされたり。
だが、バッドトライはない!

そして気付く。いつしか「失敗しないように」を第一に働いている自分に。
永らく「トライ」をしていない自分に。
20代の頃はもっとトライしていたかもしれない。

本当だ。あの時の、あの取引先での手痛い失敗も、確かにナイストライだった。
バッドトライは、ない。

クスッと笑った後で、じーんとくる。修造の「名言」にはそんなところがある。

本人が言うには、「人と比べるとかなり消極的で弱い人間」だそうで、彼は、自分で自分を必死に応援しているのだとか。

がんばっている姿を見ると、「がんばれ!」と心の中で応援しています。諦めかけている人やなんとなく生きている人にも声援を送っています。

なんだ、わたしも修造に応援されていたのか。
だからじーんとくるのだろうか。

一見意味不明だが、読んで見ると「そういうことか」と(不思議と、何故か、悔しいけれど)納得してしまう。修造の名言は、この説得力もすごい。

20代をたくさんのナイストライで埋め尽くすために、
あなたもこの本で、修造からの声援を受けてみてはいかがだろうか。

カメ吉さんのプロフィール

カメ吉
気合いを入れたい。生活を朝型で保ちたい。
好きな修造の言葉は「がんばる、という言葉はとても明るい言葉だと思う