西内 ミナミ『ぐるんぱのようちえん』・久しぶりの専業主婦 三ツ口 和美

おすすめ本 File 090
「20代の、居場所がわからない…と感じている人たち」へ

三ツ口 和美

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子供たちに読み継がれてもうすぐ50年となる名作絵本です。
きっと幼いころに読んだ記憶のある方も多くいらっしゃるかと思います。
私は長男が2歳の頃に初めて出会いました。目を引く象と、きれいな色使い、そしてリズムのある言葉がとっても印象的です。

ストーリーは、一人ぼっちでさみしい象のぐるんぱが自分が必要とされる居場所を見つけるお話しです。
臭くて仲間外れにされ「さみしいな・・・」と泣き続けているぐるんぱが、ジャングルの他の象たちにきれいにしてもらい、「働きにおいき」と仕事に出されます。
パン屋では特大クッキーを作り、せとものづくり店では大きすぎるスープ皿を作り、靴屋では大きすぎる靴を片方つくり、ピアノ工場では大きすぎるピアノを作り、くるま工場では大きすぎる車を作ってしまいます。
ぐるんぱはどこでも一生懸命働きますが、作るものが大きすぎて、しょんぼりと出ていくことになってしまいます。
その時に出会ったのが12人の子供をもつお母さん。
そこで今まで作った大きすぎるものたちをつかって幼稚園をつくります。
みんなから必要とされとても幸せな象になるというお話です。

息子をきっかけに読んだ絵本ですが、原作者の西内さんが「20代の自分が表れている本」とおっしゃっています。
どうしようかと悩んでいる汚れたぐるんぱは、結婚妊娠を機に仕事を辞めその後どうするか悩んでいた自分だそうです。
不器用だけど一生懸命色々な仕事をして天職を見つけていく姿にきっとご自身の気持ちを表していたのでしょう。

自分の30代がまさにそんな時代で、子供に読み聞かせをしながら自分を重ねていました。
自分の意思だけではどうにもならない現実を受け入れ次に進んでいくこと、目の前のことに真摯に一生懸命取り組むことはいつの時代もかわらない行動なんだと実感しています。

1人でうつうつ悶々としていてもなかなか前に進まないこと、また進めないことも沢山あると思います。そんなときには、ぐるんぱのように周りに背中をたたかれ外にでて、沢山失敗をして、自分の居場所をみつけることもが大切ではないでしょうか。
「自分探し」をお勧めするという訳ではありませんが、立ち止まっているよりも行動することを選んでほしいです。

天職は待っていてやってきません!自分の行動量で手に入れてください。

三ツ口 和美さんのプロフィール

ryu三ツ口 和美
久しぶりの専業主婦 
絵本読み聞かせボランティア始めました!!