渡邊 誠『抄訳 葉隠』・会社員 伊藤さんオススメ

おすすめ本 File 047
「20代の、上司・同僚との人間関係がわずらわしい人たち」へ

伊藤

<どんなことについてかかれた本ですか?>
047hagakushi「葉隠」というと三島由紀夫の愛読書でもあり、「武士道とは死ぬこととと見つけたり」が有名で、思想的に極端な本のように語られがちですが、江戸中期の口伝を編集した武士道書で、平和な時代における侍の心得を説いたものです。
日常の身近な体験談も多く、約300年前の地方武士の生活様式や習慣などが窺い知ることもできる点も興味深いです。

本書はそんな原書から、会社組織で働く人向けの名言、処世術200項目を解説したもの。
各項目が1ページずつにまとまっており、仕事や通勤の合間にも読めるのも便利です。
現代には沿わない記述も散見されますが、藩士という組織人の立場で培われた考え方・行動は現代にも通じる点も多く、会社でのあり方や20代で悩むことの多い上司・同僚との接し方や仕事へ向かう意識についての参考になります。

例えば「七息思案」という古語。
データやアンケートが重視される現代ですが、そういった慎重さの裏には迷いと時期を逃す危険を伴うことを戒めた言葉で、結果論で評価されるビジネスでは、落ち着いて素早く済ませる意識を持ちましょう、という考え方ですが、こういった基本的ながらも忘れがちな言葉が散りばめられています。

その他にもビジネスの基本となる言葉が散りばめられていますが、特に難しい内容はありませんし、対人関係で思うように行かないときなどに背中を押してくれる、また円滑な人間関係を作るツールとして読まれてみてはいかがでしょうか。

<20代の上司・同僚との人間関係がわずらわしい人たちへオススメする理由はなんですか?>
上司や同僚の愚痴は会社員の華ですが、自分が変わるにも何をどう変えてよいやら…と迷われている方に、見方を変えるきっかけになれば…との思いから、紹介させていただきました。
気分が重いときでもサラッと読めます。

<最後に、若者たちへのエールを!>
月並みですが、行動とひたむきさを大切に。
エネルギーを傾けた経験は、ひとつも無駄にはなりません。
書類・履歴書の書き方も貴重な経験です。 

伊藤さんのプロフィール

伊藤
会社員
住宅機器販売会社営業。20代は迷い多き人生でした。