島本和彦『炎の言霊 島本和彦名言集』・団体職員(大学生協) 足立裕太さんオススメ

おすすめ本 File 042
「20代の、熱さが足りない人たち」へ

足立裕太

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私がご紹介するのは、炎、熱血、そんな言葉が似合う漫画家、島本和彦の作品から選りすぐりの名言を集めて著者自身が解説を加えた1冊です。
島本節満載、魂の叫びが凝縮された熱~い(けど厚くはない)本です。

ある時、私は迷って、悩んで、鳩尾の辺りにわだかまりが悶々としていました。
仕事も私事もすっきりとこなすことができません。その時は、いろんな問題の全ての原因が自分にあると考えて、視界も狭くなっていました。視界を広げると、より多くの問題が飛び込んでくるような気がしていたのだと思います。
そんな時この本を開き、最初に取り上げられた名言に激しく心打たれました。

「自らの範囲をせばめるようなことは・・・・・・男の中の男のすることではない!」
※ここでいう男とは、性別を超越した「生き様」のようなものだと考え、男女問わず読み進めて頂ければ幸いです。

火が点いたような気持ちになりました。悶々としたわだかまりは、濛々とした熱気に変わり、体の内を満たしました。小さく収まっていては、その範囲でしか物事は解決しません。範囲を広げれば問題もたくさん飛び込んできますが、解決策もより多く見つけることができます。どんどん範囲を広げて、どんどん問題を解決していけば、どんどん逞しくてデカイ人間になれる、そう思うと迷いも悩みもドンとこいという気持ちになれました。
今までの小さく収まっていた自分を嘲笑する意味と、わだかまりが消えた爽快感で、思わず笑い出しそうになりました(実際はニヤリとするに留めましたが)。

問題、迷い、悩み、苛立ちなどは無くすことはできませんから、それらにどのように立ち向かうかが、その人の生き方と言えるのではないでしょうか。はたらいていると問題や迷いはたくさん発生しますが、それを辛いと思うか、好機と捉えるかで生き方が随分変わっていくと思います。
熱さというのは、問題や迷いに対して前向きに立ち向かう気概です。声がでかいとか、動作が大振りだとか、そういった見た目(イメージ)の熱さに囚われる必要はありません。イメージに囚われることは「自らの範囲を狭めること」になりかねませんしね。

チャレンジしたいけど燻っている、想いを発散し切れない、もやもやした何かで前が見えない、そんな時に思い切って読んでほしい本です。この本に収録された100近くある熱い名言が、時にストレートに、時に意外な側面から、様々な場面であなたに火を点けることでしょう。 

足立裕太さんのプロフィール

足立裕太
団体職員(大学生協)
大学生協職員。入協後は一貫して理工専門書の担当。
その傍らライトノベルや書籍以外のグッズ仕入れも行い、自らの範囲を広めるべく精進の日々。