白木夏子『世界と、いっしょに輝く』エシカルジュエリーブランドHASUNAの仕事・出版社勤務 橋本亮二さんオススメ

おすすめ本 File 033
「20代の、仕事を通じて社会貢献をしたいと考えている人たち」へ

橋本亮二

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<どんなことについてかかれた本ですか?>
エシカルジュエリーって聞いたことありますか?
「エシカル」とは「倫理的な」という意味、つまり「人や社会、自然環境に配慮した」ジュエリーのことです。

著者の白木夏子さんは20代にしてジュエリーブランド「HASUNA」を起ち上げたバイタリティの塊です。
学生時代に訪れたインドで目の当たりにした鉱物採掘現場の実態……世界の不平等を思い知らされ、社会の基盤そのものを変える必要性を感じたといいます。

 

“一時的な関係で終わってしまいがちな「支援」ではなく、ともに長期間歩める「取引」を通じて、問題を抱える地域の人々の自立と成長を支えてゆくことこそ、最も必要とされているのではないか。”

ミクロネシアやルワンダ、ベトナムなどに足を運び、自分の目でエシカルな素材を確認し、現地の研磨職人と顔を合わせたうえで長期継続を見据えた取引を始める……そんな白木さんの行動力・実現力が行間から溢れ出ている、読み進めるごとに力湧き立つ一冊です。

<ご自身にとってこの本はどんな本ですか?>
白木さんは1981年鹿児島生まれ、愛知育ち。同い年、かつ名古屋生まれで鹿児島にも3年在住、愛知育ちである私はいつも白木さんの活動に刺激を受けています。
デスク脇にいつも置いていて、ふとした時に読み返しています。

壁を感じたり、一人でできる仕事の小ささに悩んだり……そんな時でもこの本を開き文字を追っていると、不思議と前向きになれます。誰もが同じような仕事ができるわけではないですが、こんな人もいるんだ、こんな突き抜けた仕事をしている人が同い年の日本人でいるんだと思うと、悩みながらも行動あるのみと奮い立たされます。

<20代の、仕事を通じて社会貢献したいと思っている人たちへオススメする理由はなんですか?>
大学生や社会人数年目の方々と話す機会が定期的にあるのですが、よく話に挙がるのが「よりよい社会をつくるための仕事をしたい」「地域や世界の格差を少しでも無くすことをライフワークにしたい」といったようなことです。
それに対して、方法はいくつもあると思います。
大企業に入ってその中で経済効果を生み出していく、地元の商店街を活性化するためにアイデアを練り提案する、等々。
この本の事例はそんな中の一つです。そして、自分の仕事が届く先の顔が見えるという点では特異性が際立っています。

ジュエリーを恋人にプレゼントする時って、ドキドキしますよね?
特に相手の顔を思い浮かべながらお店で選ぶ、あの時間。
きっと、お店の人はそんなお客さんの姿に「幸せ」を感じるはずです。そして、そのお客さんが買ったジュエリーを作った世界の取引先の顔が浮かび、また「幸せ」を感じる……。「寄付」「社会貢献」、そんな重たい感じではなく「幸せの連鎖」というのでしょうか?

人と人をつなげる、日本と世界をつなげる、そんな仕事をつくり出すことができることを同書では教えてもらえます。

<最後に、若者たちへのエールを!>
私自身、学生時代の就活は本当に辛かったです。
エントリーしては落選、また落選と出口の見えないトンネルのようでした。また、なんとか採用された今の会社で働きだしても、「仕事の意義」ということに悩むことが多くありました。

10年働いてようやくわかってきたことがありますが、仕事は「縁」です。
まったくつながりがないように見えていたものが数年後に取引として結実したり、仕事とは関係ない場で出会った人と何かのきっかけで協働するようになったり……。
仕事を通じてどんどん世界が広がっていきます。

順風満帆なことなどないと思います。疲れたら休んでしまっていいと思います。
どこを目指せばいいかわからず、右往左往することばかりかもしれません。(これは私の現状でもありますが・笑)

焦らず、お一人お一人のペースで進んでいけば必ず見えてくるものがあるはずです。この投稿を読んでくださった20代の皆さんといつか一緒に仕事をすることを楽しみにしています。

 

橋本亮二さんのプロフィール

033橋本亮二
出版社勤務
新卒後、現在の会社に入社。気づけば10年になりました。営業部所属で、書店や大学生協を日々お伺いしています。英語学習メルマガ、Twitter中の人、朝日出版社サケブログ担当でもあります。           

朝日出版社サケブログ:http://blog.livedoor.jp/asahipress_sake