レオ・レオニ『フレデリック―ちょっとかわったのねずみのはなし』・ゲームデザイナー ベラさんオススメ

おすすめ本 File 035
「20代の働き始める全ての人たち」へ

ベラ

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なんだよ!絵本かよ!と思った人も多いかと思います。

ですが、絵本ほど、読者それぞれの状況や立場、年齢で、解釈が変わる本はないのでは?

ですので、あえて大人になった(?)皆様に読み直していただきたいジャンルだと思い、オススメさせていただきました。

特に、子どものころ大好きだった絵本を、今、読み直してみてください。きっと、新しい自分に出会えるかと!

 

今回ご紹介するこちらの「フレデリック―ちょっとかわったのねずみのはなし 」

私が初めてこの絵本を読んだ時は、社会人になったばかりの時でした。

当時の感想はといいますと、かの有名なアリとキリギリスの話のキリギリスが、ちょっといい感じで扱われただけの話じゃないか。
そもそも詩人ってなんだよ。ただのさぼりネズミじゃないか
とか、主人公フレデリックに対して毒づく自分がおりました。

次に読み直したのは、去年の夏。

その時の感想はといいますと・・・・

「仕事とは、かくあるべき!」

まあ!なんて真逆な感想なのでしょう!

新入社員のころは、マジメに決められたことを完璧にミスなくこなすことが、「ちゃんと仕事をすること」だと思ってました。
社会人になってかれこれ十数年。社会人の中で揉まれてきて今思う「仕事ができる」とは、

 「価値あるものを自ら生み出せること。」

 

主人公フレデリックはまさしくそれです。

 

目に見えない価値を、彼は、彼の感性を通した「コトバ」によって、生み出したのです。

決められた仕事を完璧にこなすのは、繰り返し訓練すれば、意外とだれにでもできるものです。

これから働きはじめるみなさんには、フレデリックのように、

 色々なものをインプットし、

 自分の中で解釈し、

 アレンジし、

 自分の中で価値を高め、

 オリジナルのものをアウトプットできる、

そんな仕事をする人物が増えていくと、
どんどん日本が面白い国になっていくのではないかと思っております。

 

そして、結果を出し切った時、ぽっと頬を赤らめて
「そういう、ことさ」
と言える、かっこかわゆい人が増えたら楽しいですね。

 

 

ベラさんのプロフィール

ベラ
ゲームデザイナー
美大→ゲーム会社勤務早十数年。
新卒から今まで同じ会社でぬくぬく育ってしまった箱入り中堅会社員です。