内田 樹『先生はえらい』・JUNO キャリアコンサルタント 柴田 朋子さんオススメ

おすすめ本 File 023
「上司が尊敬できないと嘆いている(た)人たち」へ

柴田 朋子

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<どんなことについてかかれた本ですか?>
「先生はえらい」という言葉は、「偉い先生を見つけよう」という意味ではないのです。
もっといえば、だれもが先生になりうるし、誰もが恩師を持てるということです。  

 ろくな上司がいなくてうんざりだ
 尊敬できる上司がいないから、こんな会社は駄目だ
 ロールモデルを見つけたいのに  どうしてなにもだれもちゃんと教えてくれないんだろう

という気持ちになっているそんな方にこそ読んでほしいのです。

実はこの本は「ちくまプリマ―新書」です。つまり、中高生に書かれた本です。
薄いし、安いし(笑)読みやすい。本が嫌いでも手に取りやすく読み終えることができますが、とても根源的な大切な「人として幸せに生きるための根源的ふるまい」を教えてくれます。
ここにいない誰かを求めて、あるいは、ここではないどこかを求めてさまよっていても、あなた自身の幸せはどこかで「買ってくる」ように手に入れるものではないのです。
すべての出会いを、自分が巡り合った環境を、どう自分のために「幸福に意味づけできるか」で、人の幸せって変わってくるというのが30年近く働いてきたわたしの結論です。
そんなことに少し気が付けるのではないでしょうか。

<ご自身にとってこの本はどんな本ですか?>
親友から勧められた本です。
考え方を思い切り裏返されたような気持になりました。
本の中身でなく「先生はえらい」というタイトルがもはや呪文のようにわたしの中で生きています。
仕事で理不尽な思いをしたときも、面白いことに遭遇した時も、だれかになにか迷惑かけられてやらかされたわーと思った時も、これはなかなか効き目のある呪文です(笑)

<20代の上司が尊敬できないと嘆いている(な)人たちへオススメする理由はなんですか?>
仕事を初めて、とくに1年間は理想と現実のギャップに苦しんだり、「まわりが何にも教えてくれない」とか「あんな大人になりたくない」なんてことを思いがちです。 でも、ほんとうは「見つけられない」「感じ取れない」「受け取れない」自分の側にその、「先生との出会い」を拒否する原因があるんですよね。
そんなことに気が付いて、少しでも楽に、楽しく働く今と付き合ってほしいなあという思いからです。

<最後に、若者たちへのエールを!>
悩んでも一生、泣いても一生。笑っていても一生。いろいろあるから人生は楽しいです。

 

柴田 朋子さんのプロフィール

柴田 朋子
JUNO キャリアコンサルタント