金森 重樹, 冨永 星『自分の小さな「箱」から脱出する方法』・豆本作家 松下寛子(hokori)

おすすめ本 File 021
「20代の、いまいちもやもやした人間関係を抱えている人たち」へ

松下寛子(hokori)

021hako「なんだかこの人合わないなあ」
「一緒にいるのつらいなあ」
「昔は仲良かったのに今はなんだかいまいちだなあ」

そんな、ものすごく険悪ではないけれど、いまいちもやもやした人間関係が多い方にオススメの本です。

端的にいうと、「人間関係を改善する本」なのですが、「人はこうすれば、こう動く!心理テクニック!」のような小手先テクニック本ではありません。

人と接する時、自分の頭の中がどうなっているのかを知り、どういう考え方をすればよい方向に向かうのか、というような事が書かれています。
かといって心理学の本のように難しい学術的な内容ではありません。小説仕立てで話が進むのでとても読みやすいです。

誰かのために何かをやろうと思ったのに、やれなかった。
その時、自分はどんな事を考えるのか。

そんなところから話が始まります。

やれなかった事の原因を、他人のせいにしてないか?
その他人を不当に貶めていないか?
自分を正当化しようとしてないか?

自分を騙して、自分を守る。自己欺瞞。
それを本書では「箱に入る」といいます。

「箱に入る」のは労力がいります。自分を正しいと思い込まなければいけないのです。自分を守るために。
だから、「箱に入っている人」は、自分を正当化するために他人を攻撃します。
自分は間違っていないのだから。
攻撃された他人も、自分を守るために「箱に入る」こととなります。

一度箱に入った人がずっと箱の中にいるわけではないのです。しかし、箱の中は心地よいので、なかなか出ることは難しいのです。箱の中に入っていると、認識がゆがんでしまうのです。
しかも、長い間箱の中に入っていると、その中の自分が本当の自分だと思うようになるのです。正しい完璧な自分。間違った愚かな他人。

この後「箱から出るには」「箱に入らないようにするには」という話が続くのですが、続きは本をお読みください。かいつまんだ内容だと頭に残りませんので。

この本を読んで「劇的に人間関係が改善した」というまではいかないないのですが、人と接する時に楽になりました。
自分を正当化しなくていい。自分よりも他人のことを考えること。

どんな本もそうなのですが、読み終わったら、いきなりがらりと人が変わるなんでことはありません。

本は新しい視点・考え方を教えてくれます。
それを時々思い出して、軌道修正しながら良い方向に進むよう舵取りしていきましょう。

松下寛子(hokori)さんのプロフィール

021hokorin松下寛子(hokori)
豆本作家/プログラマ/イラストレーター

印刷会社でシステムエンジニアとして長年勤務。
その傍ら個人で豆本作家・イラストレーター・デザイナーとして活動。
とうとう会社を辞めて独立。多芸を生かして「苦手なとこ補います」をスタンスにお仕事募集中。

ヴォーグ学園名古屋校・名古屋文化短期大学NFCCオープンカレッジなどで豆本教室を開催しています。詳しくはオフィシャルサイトをご覧ください。

オフィシャルサイト エトホン: http://etohon.com/