司馬遼太郎『竜馬がゆく』・企業内キャリアカウンセラー 柿薗 良文さんオススメ

おすすめ本 File 018
「20代の、これからの人生、特に働くことについてモヤモヤしている人たち」へ

柿薗 良文

018_ryouma<どんなことについてかかれた本ですか?>
幕末の志士、坂本龍馬の人生について書かれた本です。龍馬は幕末という時代にあって、「藩」という枠から飛び出し、天下国家のためにあるべき姿(ビジョン)を描き、それに向かって幾多の苦難を乗り越え、薩長同盟や大政奉還という大事業を成し遂げた男です。この本はそんな坂本龍馬の生涯を多少のフィクションを入れながら司馬遼太郎が見事に描いています。(フィクションが入っているから「龍馬」ではなく「竜馬」と記したそうです)。

<ご自身にとってこの本はどんな本ですか?>
私にとってはこの本は、人生の節目節目で影響を与えてくれています。最初に読んだのは確か20代前半です。このときは、夢の実現に向かって大きな壁を乗り越えて大仕事をなしえた竜馬は、あこがれの存在でした。竜馬のように自由に生き、夢を追い求め、大きな仕事ができたらいいな、と思ってました。
50代後半となった今でも、自身のモチベーションが下がったとき(会社にいると結構こういうことあります(笑))、竜馬のことを思い出し、自身の夢を思い起こすようにしています。
去年、改めて読み直して、20代に読んで感動したところ以外に感動する自分を発見しました。それは竜馬が小さな仕事も大事にするところ、名もなき人のためにも自分の持てる力をフルに発揮しようとするところです。(某企業の社内キャリアカウンセラーとして仕事をしているせいか、そういう竜馬に改めて惚れなおしました。)

<20代の「これからの人生、特に働くことについてモヤモヤしている人たちへオススメする理由はなんですか?>
竜馬のような生き方の素晴らしさを知ってほしいことが一番ですが、それ以外に、自分の理想とする人を持つことの意義を伝えたいと思います。人生のモデルとなる人を見つける、ということです。私の場合のモデルは、「竜馬がゆく」に描かれた坂本龍馬でした。20代の皆さんにも「あこがれの人」、「この人みたいな生き方をしてみたい」「この人のような働き方をしたい」という人がいると、迷った時、悩んだ時の大きな支えになると思います。そんな人が身近にいればなおさら素晴らしいと思います。

<最後に、若者たちへのエールを!>
就活中の人、これから就活をしようとする方、仕事をするということはつらいことも結構ありますが、仕事を通じて社会に貢献できること、自身の成長を実感できることもたくさんあります。派手でかっこいい仕事ではなくても、地味な仕事に愚直に向き合うことで得られる喜びもあります。夢を見つつ、足元もしっかり見て、毎日の生活や就活に臨んでください。がんばってください。

柿薗 良文さんのプロフィール

柿薗 良文
企業内キャリアカウンセラー