織田作之助『夫婦善哉』・自動車メーカー 海外営業部勤務 京極かなさんオススメ

おすすめ本 File 019
「20代の目的を追い求める人たち」へ

京極 かな

019_meotozenzai<本の内容は?そしてご自身にとってこの本はどんな本ですか?>

大手企業に就職し、念願の海外部門に配属され自称順風満帆。(…多分)

それにも拘らず営利を目的とする企業で働くということに疑問を感じ始め、人は何故働くのか?という究極の疑問にぶち当たったことがありました。

そんな時に出逢ったこの本、「夫婦善哉」。

誰から見ても所謂「だめんず」柳吉。妻の稼いだお金を道楽で使い果たす。
そんな男の為に必死に働いて貯金をする、蝶子。
何でこんな男のためにお金を稼ぐの~?働くの~?

読み進める中でそんなもどかしさを感じつつも、
人の為に働くことに喜びを見出す蝶子に
ふと、そこに誰かがいるから働ける、働く活力になる、
働く原点を思い出させて貰った気がします。

<20代の目的を追い求める人たちへオススメする理由はなんですか?>

蝶子は何度も失敗を繰り返し、何度も男に裏切られ、それでも生きている、
働いている。愛する人がそこにいるから。
「柳吉を一人前の男に出世させたら本望や」。なんと強固な信念なのでしょう。

自己啓発的な意味合いより、恋人のため、家族のため、友人のため、お客さまのため、
社会のため。自分が働くことで誰か一人でも笑顔になって貰えたらそれだけで働く意味がある。
いや、本当は意味なんてなくてもよいのかもしれません。
ただ誰かが笑顔になって貰えるだけで十分なのかもしれません。

<最後に、若者たちへのエールを!>

経済の6重苦と言われるこの時代に働くということ、決して楽ではないと思います。
お金のため、生活のため、自己成長のため、働く目的は色々あります。
ただ、皆さんが働くことで誰かに笑顔を与え、そしてそれは循環され
皆さんにも笑顔が降り注ぐこと、頭の片隅に少しでも置いて頂けたらと思います。

京極 かな

kyougoku京極 かな 
自動車メーカー 海外営業部勤務