笹本恒子『好奇心ガール、いま97歳』・キャリアカウンセラー 伊藤みのりさんオススメ

おすすめ本 File 013
「20代の若者、特に女性へ」へ

伊藤みのり

013koukishin著者は1914(大正3)年生まれ、日本初の女性報道写真家です。97歳の今も現役というから驚きです。 

とはいえ、決して順風満帆な人生ではありませんでした。女学生時代は絵画を学び、美大に行きたかったけれど、父親の反対で断念。その後、知人の勧めで報道写真家になります。家庭の事情などで、20年ほど写真から遠ざかった時期もありました。しかし、なんと71歳でふたたび写真家に復帰するのでした。 20代のころは、「男にできて女にできない仕事はできない」と肩ひじを張っていた笹本さん。

「その後、さまざまな経験をへて、いま、働く女性たちにいってあげたいのは、男勝りになる必要はないということです」
「仕事は男よりできてもいい。でも、何も男の真似をしなくていい。女は女として、男には見えない分野をやっていけばそれでいいのです」

人生の大先輩からのなんとも心強い言葉です。

笹本さんからのエールは、女性に対してだけにとどまりません。

「女性に限らず、みなさんにお伝えしたいのは、学べるときに学んでおきなさい、習えるときに習っておきなさい、ということです」

実際、笹本さんも50歳からインテリアの教室に入学しました。
71歳で写真家に復帰したときは、年齢をいいませんでした。「その年で何ができる?」といわれるのが面倒くさかったのと、自分で「何歳だから」と考えるのが嫌だったからです。

「学ぶのにも、仕事をするのにも、年齢は関係ありません」 毎年、年はとるけれど、「心は年をとっていない」から「やりたいことがいっぱい」あるのだそうです。
97歳の今も仕事をし、おしゃれに気を遣い、健康に気を遣い、ひとり暮らしを楽しんでいるご様子。
「最期を迎えるのは、家でも野原でもかまいません」と潔いです。「その場面その場面で一生懸命、生きてきたことだけは間違いない」と思っている著者だからいえる言葉なのだと思いました。

人生山あり谷あり。人間は何歳からでもやり直しができる、年齢は関係ないということを身をもって教えてくれた本です。いつまでも女性らしさを失わない姿勢にも魅力を感じます。
若者だけでなく、中高年が読んでも元気が出ます。私もまだまだこれから!と勇気とやる気をもらえました。

伊藤みのりさんのプロフィール

・お名前 伊藤みのり
・肩書き キャリアカウンセラー        
  若者の就職支援をしています。
  私自身紆余曲折をへて、今の仕事につきました。人生なんとかなるもんです。